ドラえもん 藤子.F.不二雄先生没後の評価
2008年7月18日
1996年に藤子.F.不二雄先生が亡くなってからも,大人気となっていたドラえもんを,決して終らせることはできませんでした。
そして,毎年春にドラえもん映画を上映するために,藤子プロによって毎回舞台を設定して制作され続けました。
しかし,そのようにして製作された作品に対するファンの評価は,藤子.F.不二雄先生自信が手がけたものに比べて,あまり良くなかったようです。
それまでの大長編ドラえもんには,先生の子供の頃からの好奇心や,"ドラえもん"に対する独自の考え方,子どもたちへの心のこもったメッセージが凝縮されていました。
ところが,その想いはもう二度と作品に込めることはできないので,どんなに優秀なスタッフが製作しても,それまで以上の作品をつくるのは難しいことなのです。
たとえば,"南海大冒険"の主題である,無人島・宝探し・マリンアドベンチャーというものは,先生が自ら短篇で幾度も扱ってきたもので,"ふしぎ風使い"も短編の"台風のフー子"を原案にしていますが,どちらの作品も設定が少し安易な感じがします。
ただ,これらの作品にも,ドラえもんに託した先生の夢の土台が,必ず込められているはずです。
ドラえもんには,この夢が込められているからこそ,子供から大人まで何世代も超えて,ドラえもんは愛されているのです。
そのことに価値があるのではないでしょうか。
そして,2005年にリニューアルしたドラえもん映画の第一作目は,原点に戻るという意味を込めて"のび太の恐竜2006"になりました。
"のび太の恐竜2006"は,大筋のストーリーはほとんど変っていませんが,時代と供に進化したアニメ技術を駆使した,スリルあふれる作品に仕上がっています。
もちろん,ドラえもんとその仲間たちとの友情や,のび太たちの夢のある冒険を通した成長という,藤子.F.不二雄先生の守りたかったテーマもしっかり盛り込まれています。
ドラえもんを愛するファンにとって,今後も,どのように大長編ドラえもんが展開を見せてくれるか,目が離せませんね。
2008年7月18日|
カテゴリー:ドラえもん映画 のび太の恐竜2006